修正会(しゅしょうえ)

正月に修する修法で、元旦から七日まで行います。

新しい年が冥界のご先祖様や天国へ逝ってしまったペット達に良い年でありまように祈り、この世にいる私たちも、新しい年が無事で幸せでありますように祈念する行事です。

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春秋の彼岸会(ひがんえ)

春分の日と秋分の日の中日を挟んだ前後三日間各七日間行われる法要です。

彼岸とは至彼岸の略語で、川の向こう岸、つまり悟りの世界へ至ることです。この世は迷いの世界で此岸といいます。

彼岸会は日本独自の宗教行事で、春秋の気候の良い時期に、先祖の霊に感謝の心を込めて祈りを捧げる法要です。春秋とも中日は昼と夜の長さが同じで、太陽は真東より出で、真西に沈む、真西には極楽浄土があります。この機会にご先祖様やペット諸霊に供養をするとともに、今此岸にいる私たちも仏道に励んで、彼岸へ渡れるよう努力しなければなりません。仏道とは、布施(施しをする)・持戒(戒律を守る)・忍辱(堪え忍ぶ)・精進(努力を続ける)・禅定(精神統一)智恵(真理を見極め悟る智恵)の六つで仏教徒が修めなければならない修行徳目です。自身の心を見つめ、悟りに近づくよう努めることです。

盂蘭盆会(うらぼんえ)

略して「お盆」とも言います。サンスクリット語のウランバナを音写して盂蘭盆会という漢字が充てられ、「倒懸」と訳され、逆さ吊りの苦しみという意味です。

盂蘭盆経には、お釈迦様の弟子の目犍連さんが、亡くなった母親の様子を、神通力を使い見てみたら、お母さんは餓鬼道に落ち食べようとする物が火となって燃えてしまい、やせ細って苦しんでいました。嘆き悲しみお釈迦様に助けを求めると、お釈迦様は安居が明ける七月十五日に沢山の僧に食べ物を布施して、お母さんの成仏を祈りなさいと教えました。教えの通りにすると、お母さんは餓鬼道から抜け出し、もとのように幸せになったと書かれています。何故七月十五日(地域により旧暦の八月十五日)かというと、インドには雨期がありその期間は虫や植物の新しい命が育つときなので、踏み潰さないように一定の場所で修行をするのを安居といいます。

盂蘭盆会の法要を行えば、現在の父母は病や苦悩もなく長生きすることができ、過去七代の父母も苦しみを離れ天界や人界に生まれ福楽極まりないと説いています。

当院では八月九日頃から十六日まで盂蘭盆会として施餓鬼法要を行い、ご先祖様やペット諸霊の供養を行っています。

施餓鬼供養とは、苦しみの世界に堕ちた餓鬼、供養を受けることができない無縁の精霊に食べ物を供え法要をして、その功徳を先祖やペットの霊に手向けるのです。

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柴燈護摩(さいとうごま)

毎年四月と十月の第四日曜日に、境内に護摩壇を設え護摩法会を行っています。

護摩とは蜜教独自の修法で、大日経の教えに「護摩は是れ焼くの義なり、護摩により能く諸々の業を除く」とあります。五穀豊穣、万民快楽などを祈ると共に皆様方の諸々の惑、病気の業、そして仕事や家庭の苦を除き、諸願成就を祈念し、更には先祖諸霊やペット諸霊の冥福を祈ります。

また逝ってしまったペット宛てに近況や想いを手紙に綴っていただき、護摩の火で焼き煙にして天国へお届けしています。

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